新会社法が施工されて一年以上たちましたね。
その中でLLPという事業設立形態が注目を集めています。
簡単に、LLP(有限責任事業組合)とは、
2.内部自治原則 出資額の多寡に囚われることなく、利益の配分や権限などを自由に決めてよい。
3.構成員課税 LLPは非課税。利益配分があった場合は、その出資者に直接課税される。
引用:wikipedia
を特徴とする新しいタイプの事業形態です。
とは言え、色々とLLPと目にはしますが、実際のところどんな感じなの?と思い調べてみました。
LLP(有限責任事業組合)の設立状況 経済産業政策局 産業組織課によると、平成18年12月現在で約1600件の登記がされているようです。
また組合人数も
『最小単位である「2 名」が約40%、「3 名~5 名」も約40%と、併せて「2 名~5 名」の組合が約80%を占めている。』
とのこと。
やはり小規模な事業体が多いようですね。
では実際の事例を見てみます。
最近のITベンチャー界隈で一番有名なLLPは小林雅さんのケイ・アンド・カンパニーLLPではないでしょうか?
いきなり退社の報告をブログで書かれたのはセンセーショナルでした。そして形態がLLPっていうのにも注目。
引用: 小林雅のBlog: ベンチャー企業投資実務論:ベンチャーキャピタルなどから資金調達の留意点
将来、少人数のブティック型のVCファンドの設立も視野に入れてらっしゃるようで、個人の活動としてLLPを活用、資金を集めていかれるみたいです。
パートナーシップ型の投資体系を確立する上でLLPの利益分配比率の自由さは注目だったのかもしれません。
また、LLPは設立の手軽さも魅力の一つ。登記には約6万円くらいしかかかりません。
そこを突いて学校の授業の一環でとして活用したり、一プロジェクトとして作っている事例もあるみたいです。
最近のニュースを見てると、大手もLLPを活用している事例も結構出てきました。
去年の新会社法施行直後、NTTドコモや日テレがワンセグ関連のLLPを作ったのは記憶に新しいですが、マイクロソフトもNTTデータ・ニューソンと共同でパッケージ製品の開発販売のLLPを作りました。
引用: 米マイクロソフト、日本企業との合弁でLLP活用
企業の提携としてもLLPは注目されているようです。
» NTTデータなど3社、「オープンキューブデータ有限責任事業組合」を発足
参考:
» NTTドコモ、日本テレビ、ケータイとTV融合に向け提携、共同でLLP設立
こんな感じで、盛り上がりを見せつつあるLLP。
LLP、パートナーシップでビジネス、これらの他にも色々な活用方法がありそうで、そういう意味でも注目の起業メソッドですね。
実際LLPについて詳しく知りたい方はドリームゲートに詳しく載っていますのでそちらを参照してみてください。